又木留の現代生花-4
西阪慶眞指導


12 13 14
12.天の裏添にも直管を低めにプラスし、深みを求めます。
13.クリスマスブッシュを見越し、後控など、中央から後にかけて高低差を考えて加えていきます。
14.最後に後の陰扱いとして菊を入れ、完成です。又木の大きさが合っていれば張り木は不用ですが、不安定な場合は詰め木などを使用し、固定させます。

又木留の現代生花(本勝手)

背丈ある現代花器を使用して叉木留でいけた現代生花です。
石化エニシダは従来から一種いけで親しまれていますが、石化の奇形が面白い事から現代生花向き素材で、和洋の配材を混ぜた洋風趣向生花にいける事が多くなっています。

クリスマスブッシュは11月〜1月に出回る可愛い花で、名前通り、12月にはとくに流通します。この優しい花を一層引き立てるよう淡いグリーンのタニワタリを配し、アクセントに黄色の菊で引き締めた、華やぎの中にも気品ある調和を求めた上級者向き作例です。
足元の絞まり、石化エニシダの筋を通した美しい線条美、奇形部分の遊び、バランスなどがチェック項目でしょう。


◆ 花器は手作りしたもので、叉木留に生ける事を意識して10センチ前後の口径に制作しています。

参考 石化エニシダのいけ方 13回いけばな講座


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専慶流いけばな