華道専慶流WEBいけばな講座 第41回(08.8.15)
石化柳の曲線を捉える(9月〜10月実習
西阪慶眞指導


奇形の面白さをいける(中級向き)

丸い茎が扁平状に帯化して出来る奇形が特徴の石化柳は、河川敷など日当たりのよい場所で育ちます。いけばなではこの面白い形を生けるので、落葉後に使用します。また、晩秋頃になると昼夜の温度差で茎の色が飴色になり、味わい深くなります。

今回は自由な形をした帯化の動き、面白さを捉えた現代花の実習です。リズムある全体構成に目を配ります。

花  型 現代花
花  材 石化柳、旭ハラン、菊、リンドウ
水 揚 げ 菊、リンドウは水切り
花材費予算 1,200円〜(9〜10月)

石化柳 本数を多い目に扱い、左右相称構成で柳の表情をリズミカルに捉えた作例。


ポイント
石化柳の帯化した部分の動きは、自然のままでとても面白い形をしています。しかし、真っ直ぐで平凡な形状のものは撓めて、新たな形を作りださなければいけません。どのような形に撓めるか、それが今回の最も重要なポイントです。

いけ方 
横長の花器に剣山を左右二個配置します。帯化した奇形部に焦点をあてるわけですから、それぞれをどのように関連させるかが重要です。広げすぎ、或いは寄せすぎに注意しながら緊張感ある空間美を見いだします。

花 器
花器は横長を選びます。奥行きのない短冊型がいいのです。



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