華道専慶流WEBいけばな講座 第5回
さんざしの生花「人流し」
西阪慶眞指導

10月頃に出回るサンザシの実。和洋何れにも調和するので、現代空間に飾るとキラリと輝くこと間違いありません。

●撓め(曲げる)が効くので扱いやすい。
●実は落ちにくい。
●なるべく実付きの良いものを求めたい。作例の素材は天や天添の枝先部分に実が付いていないので、可とは言えない。
●リゴリスはピンク系統もあるが、モンステラのグリーンの葉との調和から黄色がいいでしょう。

◆剣山を使う
深鉢花器を使う時は花器三分の二程度までビニールに包んだ小石を入れ、その上に剣山を置きます。剣山部分は水平に。

●作例素材 さんざし3〜4本、モンステラ2枚、リゴリス3本、バンダ2本。
●水揚げ 今回の素材はすべて水揚げのいいものですが、さんざし意外はすべて水きりするのが基本です。
●花材費予算 1,400〜1,800円 (木ものは古木になればなるほど価値は高くなります。作例素材はほぼ一般的なもの。)
●代替え配材として、モンステラに代えてレザーファン、花ものはバラ、デンファーレなどがいいでしょう。


剣山への基本挿し位置
1. 枝先の伸びた若い幹は切り捨て、比較的しまった横枝を天に選びます。横枝は通常横に広がっていますので、付け根部分を曲げて上に向けます。天添と天の裏添を副て奥行きと力を加えます。
2. 柔らかい横枝があったのでさらに深く曲げて「人流し」としています。もし、天と同じような素材なら流さないで、通常の扱いとします。(人と天添の間が空いていたら数本プラスしてつなぎます) 参照

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