石化エニシダの奇形をいけるー2

今回の作例です。石化部分の軽快な動きと上品な明るさを求めます。取り合わせは他の作例などを参考にして、シンプルに組み合わせて下さい。葉は洋風のものを選びます。組み合わせで構成も変わりますので各作例を見比べて下さい。

「参考」単純な石化のため、上に立ち上る形をとっています。このような場合の人は下げると調和しません。また空間を締めるために地はやや上にあげ調和をはかります。配材はリューカデンドロンとサンデリアーナ。

花 材
  石化エニシダ7〜8本、直管エニシダ3本、ストレチア2本、バラ3本、ストレチアの葉2枚
水揚げ
  バラは水切りして、浸水で養う
材料費
  1,200〜1,400円

1. 石化エニシダは材料で大きく異なりますので全体の配分はいける前に十分検討しておきます。作例ではあえて天の先の動きを左向きのものを選んでいますが、このような場合はくの字の曲がりの延長上を天と見なします。従って本体の曲がりはあくまでもいつもの「くの字」でなければなりません。左の曲がりは枝先に限ります。
2. 天添はやや太い枝を選びメリハリをつけます。また、天と交差させていますが、上への延びを損なわないよう調整します。わずかな向きや前後のつけ具合で変わります。

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専慶流いけばな