華道専慶流WEBいけばな講座 第31回
(06.10.6)
ドラゴン柳の現代生花(10月〜12月実習
西阪慶眞指導


今回は曲線を創った現代生花の実習です。

雲龍柳の変種であるドラゴン柳は、茎が黄色〜赤茶色で、幹の動きも雲龍柳に比べ変化に富む。材としてはある程度の太さがあり、曲のあるものが良く、また、細い横枝は整理して力をもたせます。撓めはとてもよく、自由自在の形を創る事が可能。しかし、太い部分の材は堅く、折れやすいので極度な撓めは効かない。扱いは、枝先の繊細さを求めるのではなく、からめたり、巻き込むなど、力をつけた扱いが大切。

「創り出した曲線をいける」

花 型 生花「草」
花 材 ドラゴン柳3〜4本、ドラセナ1本、ヒペリカムオータム2〜3本、デンファーレ2〜3本、白色アンスリューム2本
水揚げ 特殊花材はありません。すべて水切りでOKです。
花材費予算 1,200円〜1,400円(10〜11月)

1. 天、天の裏添を入れる。立ちのぼる綺麗な空間を描きます。

クネクネした形が面白いドラゴン柳ですが、このままでは生花素材には向きません。まず、足元をなるべく真っ直ぐに矯正し、続いて上の部分は枝を編むように絡ませ、その頂点を天、人、裏添などの役枝に配します。編み方は、なるべく空間が出来るように、フンワリと絡め合わせるという感覚です。

いけ方 
ドラゴン柳の動きを尊重することから、躍動する生花「内陽流し」形式でいけています。なるべく幹の太い素材を使い、力をつけたいと思いますので、足元はなるべく切らずに、太い幹を有効に生かしましょう。長い枝は枝先を絡めて調整します。動きある線を際立たせたいので、少し高めの75〜80センチ程度に天を定めるといいでしょう。
花 器
花器は軽快なコンポート又は縦長創作花器がいいでしょう。
作品拡大図参照


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