華道専慶流WEBいけばな講座 第42回(08.10.5)
ユーカリ樹の流れをいける(9月〜11月実習
西阪慶眞指導


葉の表情を捉える(中級向き)

ユーカリは600種以上もあると云われますが、いけばなでは主として、葉の丸い「丸葉ユーカリ」が使われます。葉の裏側は白い粉状のものが付いていて、銀色に輝き、魅力ある素材です。

横枝が自由奔放に多数出ているので、全体の構成を考えながら整理して使用します。

花  型 投入「流体型」
花  材 ユーカリ樹、アンスリューム、ヒマワリ、ドラセナ。
水 揚 げ 水切りをします。
花材費予算 1,200円〜(9〜10月)

ユーカリ樹 専慶流
長葉ユーカリの作例

ポイント
連続した葉は横に向けると茎の動きはよく出ますが葉の面は見えません。斜めに向けたり、正面に向けると丸い葉の形がしっかり見えてきて、動きに力がつきます。角度、見せ方に強弱を考えながら、流れを捉えます。撓めは効きますが、曲げすぎにならないよう様子を見ながら少しずつ撓めるがコツです。

いけ方 
しっかりした枝を「主」に、横枝を深く前副に選び、流れと葉の見せ方に強弱を考えた構成、リズムを見いだします。今回は壷にいけますが、壷の形体に合った留め方で、手際よい対応がカギを握ります。

花 器
初心者の人は素焼きの壷がいけやすいでしょう(内部に釉薬のかかっていない花器)。


撓める 専慶流
丸壷の留め方 専慶流
ユーカリ樹の茎は柔らかいので、図のような押し撓めで、
曲げすぎにならないよう少しずつ慎重に。
丸壷は留めにくいものです。特に内部に釉薬がかかってい
ると滑って留めにくいのです。足元を下に曲げて、バラン
スをとって留めます。
●投げ入れの留め方の基本はhttp://www.k-ikebana.com/kihon/kihon.htmlを参照。


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