シャクヤクの生花-完成 西阪慶眞指導
芍薬(しゃくやく)の生花
菊、バラなどと同様、葉を重視して生ける素材。とくに水揚げ対処の善し悪しが作品を左右するため、水切りの励行、スピーディな手さばきは欠かせません。
素材の選び方 ●天 くの字に反っていて、花首近くに綺麗な葉があるのもの。 ●人 茎がカーブしていて花が上に向くもの。 ●天添 すらっとしていて上部の葉が綺麗なもの。 ●控 最初に開花し、大きなもの。 ●人添 優しいもの(5本の中で貧弱なもの) ●葉は少し多い目ぐらいがよい。但し抑えつけられた姿は見苦しいので整理。また広がる葉は茎にひっかけて引き締め、葉に粗密(強弱)をつける。 ●鳴子ユリは緑に変化を付ける意味であしらうので必ずしも地に使うことはない。いい形の鳴子ユリがなければシャクヤクの葉を使います。
7本いけの生花
本数が増えるので、各枝の寸法どりは慎重に。わずかな長さの違いで各枝との間隔が詰まって重苦しくなってしまいます。
■配置 天、天添、胴、人、人添、控、見越。地と後控、控に鳴子ユリを添える。 天の寸法は80センチを限度に極力長く配し、伸びやかな姿を求める。 ■ポイント 7本いけでは葉の整理が欠かせない。大きな葉や下に向く葉を先に取り、小さな葉は残し、茎に引っかけるようにしながら中央に寄せておきます。一枚一枚を丁寧に吟味する。
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