石化(せっか)は、茎が扁平状に奇形を生じたものを総称したもので、いわば病から派生した形です。石化エニシダや、久留米鶏頭、石化マメなども同様です。
奇形のおもしろい形をいけるのですから、なるべく変化のある素材が望ましく、扁平部分が大きく、自由奔放な形ほど扱いに楽しみがあります。
使用本数は7本程度がいいでしょう。
豊かな動き、力強い流動感が見せどころです。扱いは石化エニシダと同じように考えるいいでしょう。(参照)
材は柳なので粘りがあり、撓めやすいものです。但し、太い部分は固く、しっかり圧縮して撓めないと折れる事があります。
また、石化部分は自然のままでなく、手を加えてさらに変化を付けますが、あくまでも平らな部分を見せる事が肝要で、撓める向きに注意し、場合によってはねじり撓めで対応します。