3月に入ると春の草花が多彩に店頭を飾ります。今回はこうした草花を組み合わせた華やかな生花の実習です。(今期の素材は洋蘭系統をはじめ、温室栽培、または輸入品であり、路地ものに比べ、色あざやかな反面、軟弱です。必ず水切りをし、扱いは丁寧に)
■いけ方
多種挿しで、混ぜいけ手法の応用でいけます。春の色彩を引き立てることから、軽やかな構成を。
■取り合わせ
基本的に生花は「線」の構成です。軽やかな茎ものを上部に配し、太い茎ものは胴や控にします。例えばカイウを使う場合、茎が細ければ天や天添に使えますが、太い場合は胴、または控、見越しあたりに使い、茎が目立たない場所に配します。
色彩的には淡い色を選びます。同色、混色問いません。
葉ものは個性的なものを。鳴子ユリ、ゴッドセフィアーナ、玉シダなどは平凡で感心しません。レザーファンは色が濃く、暗くなるので扱いに注意がいります。モンステラを使う場合は小さいものを選び、斑入りがあればベターです。
■花 器
花器は小振りの軽快なものがよろしい。作例の花器は直径16センチ、高さ11.5センチで、色はトルコブルー、口辺の帯は銀。底に小石を入れて剣山位置を上げています。
作品拡大図参照
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