株分生花 西阪慶眞指導
今回は柔らかい曲を描く事がテーマです。真っ直ぐな枝は何処にも使いません。ほんのわずかな柔らかな曲線作りは大変難しいものですが、そのわずかな曲がりが見せどころなのです。曲げすぎると円を描くことになり「だらけた」雰囲気になります。また真っ直ぐだと「固い」感じになり、テーマにそぐわなくなるのです。とくに、撓める位置をよく検討し「わずかな曲」を慎重に創りだすのです(天の十分の三は真直ぐにしておきます)。また、材質によっては折角曲げた枝も時間経過で戻る事があります。素材の癖を呑み込んだ上、少し深めに撓めておくといいでしょう。
剣山に挿す際は、一本一本しっかり固定したことを確認の上、次に進めて下さい。数多く挿すので、後からぐらつくような事では奇麗に生けられません。
柳は筋を通す事の他に「枝の太い、細い」「各枝の長短の付け方」が重要です。軽快なリズムが感じられるよう前後の長短を考えます。 「菜の花」は花をいけると云うよりむしろ葉を重視して配します。前に配置させる控は特に葉の締まった素材を選びます。大きすぎたり、広がっている葉は手で葉先をちぎって調整します。

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専慶流いけばな