華道専慶流WEBいけばな講座 第43回(08.10.20) 寒桜をいける(10月〜11月実習) 西阪慶眞指導
晩秋から初冬にかけて咲く桜は「冬桜」又は「十月桜」と区分されているが、いけばな界では「寒桜」の通称名が一般化している。枝は細く、花弁は八重。花色は薄ピンク、白。
多数の横枝を付けていますが、規律ある統一した美しさを表出させ、楚々とした雰囲気を見せどころとします。一種生けの他、二種いけ、三種いけとしますが、あっさりした取り合わせが良いでしょう。
■いけ方 素材配分を済ませたら、主な各枝の形を作ります。おおむねの枝作りが出来たら、いける順番と根元配置の検討をします。理想的には、前から見える茎は小指大の太さ3本を配置し、それ以外の枝は後ろに挿し、見せないように工夫するのです。いける順番は素材の都合によりますが、「人」からいけるのが一般的です。
■花 器 色抜きした竹筒にいけるのもよろしいが、円筒形の陶器にも挑戦下さい。手ひねりの器は内部が真円でないため、叉木を留めるのは慎重に。