華道専慶流WEBいけばな講座 第7回
現代花(〜加工素材を加える)
西阪慶眞指導
「素材の特徴を引き出す」


●作例材料 加工ラメ吹付けツツジ、アレカヤシ3枚、カーネーション3本、スターチス3本、スイトピー3本、ブプレウルム若干

●水揚げ 今回、特殊な素材はありません。ナマ花はすべて水切りしておきます。

●花材費予算 1,200〜1,400円(12月〜1月)

配材はカーネーションに代えてストレチヤ、アレカヤシに代えてモンステラ。加工ツツジは三つ又でも結構です。


昭和3〜40年代は漂白ものや着色材料をよく使っていましたが、最近はナマ花中心傾向で、加工素材を使うのはごくまれとなっています。使う場合はシンプルな素材がいいでしょう。(主に使う加工物 三つ又、漂白シダ、漂白キウイ、漂白ほうき草、漂白雲龍桑、銀着色竹など。)
作例は12月から1月にかけての冬季、寒さの中での温もりをイメージしたもので、クリスマスのいけばなとしても飾る事ができるでしょう。
加工素材は水を要しないので扱いは原則として自由な扱いができます。しかし、いけばな的捉え方の重要な点は、素材の特徴を引き出した扱いを見い出すことです。ここではツツジの細かい枝分かれ部分に焦点をあて、力強い横の動きを求めています。横に張り出す枝は後から引っかけて構成します。

ツツジの枝先の美しい素材を斜め前方に配し、その前後にも長短に加えておきます。中央に前向きにアレカヤシを添え、右後ろと左前方にそれぞれプラスして奥行きをもたせます。
次ぎにブプレウルムを控に。ブプレウルムはいくつかに分け、大きな葉は取り、綺麗な集合を作りだします。前だけでなく必ず中央部分にも加えて下さい。

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