現代生花(〜漂白キウイを加える)2

「く」の字に曲がった幹のものと、葉が綺麗に流れたものを選び、それぞれ「天」「人」に配します。通常の天添や胴に該当する枝は人の枝に付いた葉で兼用します。同様に地は控と兼用です。
中心部分にドラセナサンデリアーナを入れて引き締めます。葉の色を捉えますので少々前向きに添えます。長さは慎重に定め、人より低く添えて、柊南天の幹を隠しすぎないようバランスをはかります。


漂白キウイは自由が効きますので面白い線を描きだします。ここでは天と人の後、天の裏添流しに入れています。それぞれの枝の創り方は自由ですが、作例を良く見て、立体的空間構成を学んで下さい。
彩りにアイリスとカーネーションを添えます。カーネーションを中央に1本長く添えたいので、アイリスは人の後ろで1本長く、他は控え、見越しに置き、深みをつけておきます。

  

側面図

中央と前控に少し長く、そして中控に低くカーネーションを加え、ドラセナサンデリアーナをさらに奥に(後ろ控)1本加えて完成です。

補足ヒント 柊南天の幹は硬く、挿しにくいものです。根元を割りますが裂けない様慎重に切れ込みを入れます。柊南天の天は60センチ強あればいいでしょう。人は40〜50センチ程度。葉が長く伸び過ぎていたら途中で切って引き締めます。また葉はそれぞれ上に向く向きで扱って下さい。キウイの天は約80センチ。



WEB表紙  1ページ         04.10.5改訂

専慶流いけばな