華道専慶流WEBいけばな講座 第24回(05.8.17訂正版) 花ナスをいける(8月〜9月実習) 西阪慶眞指導
今回は木イチゴの鮮やかな緑と花ナスを融合させて初秋をイメージした作例です。緑をベースに花ナスの実を効果的に引き立てる事がポイントとなります
●花ナスの栽培はいたって簡単。4月末頃に種蒔き。少し大きくなれば添え木して風などで倒れるのを予防しておきます。
作品拡大図参照
■ 扱いのポイント 色つきのよい大きな実は枝下に付いているので、これらが犠牲にならない枝取り、配分が必要。一般には下部はなるべく切らないで、枝先を切って調和をはかります。切り落とした不要な実を上部に「付け実」する事も多々あります。
■ 剣山への固定 素材は比較的柔らかく、剣山に挿しても実の重みに耐えかねて倒れることがあります。根は割らずにしっかり挿すこと。なるべく太い茎の部分を使う事。どうしても倒れる時は添え木して安定をはかります。深い傾斜では剣山と一緒に倒れますので、右図のように張り木しておきます。このように素材を固定することが若干面倒ですが、こうした意味から深い花器を選択し、投入手法でいけるのも名案です。