華道専慶流WEBいけばな講座 第6回(9月)
現代花「連花」
西阪慶眞指導




エチナセア(エキナセア)はキク科の宿根草。北米草原地帯、オハイオ州からジョージア州にかけて自生。現地では極めて役に立つハーブとして先住民の間では日常的に親しまれているようです。毒性が無く、免疫賦活作用があることから、現在ではエイズ治療薬としても注目されています。
背丈は60から100センチ。6月から9月にかけて大きな花芯をもったコスモスに似た花を咲かせます。花色は濃いピンク、オレンジ系、白。いけばなでは花持ちが悪いため、花が落ちた後の花芯を取り上げているのです。栽培はいたって簡単で、寒さにも強く、病害虫も心配ありません。

    茎はしっかりしていて撓め(曲げる)が効く。
    葉はすべて取り払い、花芯と茎をいかす。
    細かい枝別れした素材よりも、横枝1本1本が長く伸びたものが扱いやすい。
    若干花粉が残っているので気になる人はヘヤースプレーを吹付けてかためておくといいでしょう。

二個の花器を使う

    連花では同じ花器を二個またはそれ以上使います。大小、色は異なっていいのですが、形は同じものがお薦めです。
●作例素材 エチナセア(5〜6本)、ストレチア(2本)、スターチスシネンシス(2本)、オーニソガラム(3本)。
●水揚げ すべて水切りします。
●花材費予算 1,200〜1,300円
●代替え配材として、原色を避けた淡い色でまとめ軽快な雰囲気を楽しみます。


WEB表紙 2ページ 3ページ    04.10.5改訂
専慶流いけばな