ナナカマドの仲間と云われている深山南天は低木で、茎の太さは小指大。通常、高木下に育つ半陰樹で、強い木漏れ日を受ける明るい環境の中部山間地に多く自生する。背丈は2〜3メートル。
初夏になると南天のような実をつけるが、細い茎と緑葉の優しさが特徴で、初夏から夏にかけて使用することが多い。盛花、投入、生花にいけます。いずれの場合も、優しい茎と葉の表情を効果よく見せるため、配材は水物やアザミ、桔梗、ナデシコ、クレマチスなど、軽やかな季の素材を組み合わす。
今回の実習は瓶(壷)にいける「投入」です。盛花とは異なったおおらか空間構成で、自然風趣を求めます。
「自然風趣の投入」
●花 型 |
投入「傾体型」 |
●花 材 |
深山南天、透かしユリ(2本)、ゴテチャ(3本)、黄スカシユリ(2本)、鳴子ユリ(3枚) |
●水 揚 げ |
すべて水切りで十分です。但し、ゴテチャは切り口が腐敗する場合があるため、元気がなくなれば早めに切り戻しを。
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●花材費予算 |
1,300円〜1,500円(5〜6月) |