「粗密に見る緑の濃淡」
●花 型 生花「真の草」(本勝手)
●花 材 姫柾木(5〜6本)
●水揚げ 特に必要ありませんが、足元を切り戻す。
●花材費予算 1,300〜1,500円(7〜10月)
■ 扱いのポイント
「枝選び」及び一本の木を何処で分けるかと云う「分解」が難しいでしょう。5本の素材を次の順序で選択するといいでしょう。
まず、枝先の伸びた綺麗な枝を3本選びます。この場合「枝先」は伸びた横枝も含みます。その3本を天、人、地に配分しますが、中でも天は全体の茎がスラッとした素直なものを選び、地は可能な限り横枝を充てます。天添は延びが必要ですが、ある程度横枝が付いているややボリュームあるものを。控は長短のあるこんもりしたもの。3ページの分解写真を参考にして下さい。
なお、6〜7月には小粒の花が付きますが観賞価値はありません。沢山付いて目障りなら取って下さい。
■ 剣山にしっかり固定
素材は比較的やわらかく剣山にしっかり固定することは案外難しいものです。大切なことは根元を割りすぎない事です。割るのは深さ2〜3ミリ程度で、十文字或いはそれ以上に「筋を入れる」感覚で切れ込みを入れます。そしてゆっくり左右に振りながら針の下までしっかり差し込みます。
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