華道専慶流WEBいけばな講座 第45回
(10.4.28)

色彩生花(4月→6月実習)
西阪慶眞指導


にぎやかなバラの色を生花様式に生ける実習です(中級向き)

近年、バラの生産技術の向上で多彩でしかも花形も豊富な良品が多数出回るようになりました。生花様式で生けるのには背丈が7〜80センチと、少し長いサイズが必要になります。

豊富な花色を混ぜて配分しますが、良質な葉を大切に扱い、花色と緑葉を綺麗に表出させ、緑葉で引き締める効果を持たせます。とは云ってもバラの緑葉は色が濃く、暗くなりがちなので、明るさを意識して、斑入りのゴッドセフィアーナとカスミソウを沿えて調和をはかります。

「バラの色彩生花」

花  型 生花「行の花型」
花  材 バラ各種、ゴッドセフィアーナ、カスミソウ
水 揚 げ バラの「水切り」は必須です。そして、棘は取らない事も重要です。
花材費予算 1,400円以上(4〜6月)
バラは水揚げが第一で、水の揚がった美しい葉、花を維持させるのは生け手の心配り。
ポイント
バラの生花で重要なポイントはなんと云っても素材の水揚げです。とくに難しくはありません。深鉢に一杯に張った水を横に準備し、生けるその都度、水切りをし、素早く生ける事。そして、絶対に刺は取ってはいけません。

いけ方 
行の花型にいけます。実際には茎は真っすぐで、生花には扱いにくいのですが、わずかな茎の曲がりを見いだし、自然な勢いを表出させます。また色彩効果を考えて、なるべく色を混ぜる工夫をします。葉はとても重要で、その美しさを見抜きたいものです。

花 器
花器は小振りの創作花器を。


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