現代花(クリスマス気分を盛り上げる)2

ストレチヤを中央で高く、やや前にもう一本そえますが、花の向きを変えて変化をつけておきます。なお、この花は人工的に花弁を出して使いますが二房位が適当です。
ユーホルビアは枝先から足下に向かって咲く小花と茎の湾曲が見せ所。中央で高く配し綿の木とのコントラストをつけます。水切りと根洗は欠かせません。
     
次にスイトピーで足元に色を添えます。モンステラ、ドラセナの前に足して色に深みを与えるのですが、これらにうまく溶けあわす事が大切で「とって付けた」ような扱いは禁物です。モンステラの後ろにちょっと覗かせたのも解け合いを意識しての事なのです。最後に銀モールを添えますが、あくまでも直線的に、或いは鋭利な折り角を創り、シャープな線を創造する事です。間違ってもツリーにぶら下げたような柔らかい曲線は禁物です。

側面図 沢山の素材が入っているため詳細が解りにくいでしょう。前後の傾斜具合や奥行空間の取り方を推察下さい。例えば後ろから挿したユーホルビアが前に向いていますね、この動きが立体感と力になっているのです。また、スイトピーはかなり前に深く傾斜していますが、これもこの花の質量を出すのに大きな意味を持っているのです。


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専慶流いけばな