トクサをいける(冬季実習)3
西阪慶眞指導


8、枝先のカーブが美しいものを人に配します。ある程度は撓められますので少し曲げて流れをととのえます。枝先が小さな蕾の場合は開花部分を主眼に、場合によっては先を切る場合もあります。作例は少し枝先を止めています。
9、次にアルストロメリアです。集合した花を上にいれると重苦しくなります。すこし花を整理して軽く後方に色を副えます。
完成
10、もう一本のアルストロメリアはややマッス的に、低く切って「控」にします。花が下に向かないよう、絡めて調整します。
11、最後に二本のカイウを副えて完成です。色を混ぜるように前後に副えますが、花の向きは少し違えて変化をつけましょう。そして横枝を切って残っているオンシジュームやアルストロメリアがあれば、控、中控あたりに加えます。そして静かに全体を眺め、見苦しい部分がないか確認します。
いつの時もそうですが、いけあがってからの細部の確認をして手直しをしたり、また、静かに眺めるこの時間がとても大切なのです。心地よいアルファー波を受けながらの様々な反省と感謝の心に我が身を置く満足感は格別です。この積み重ねが次回へのステップにつなげることも事実です。カメラのある人は撮影することを習慣にして下さい。写真は自画自賛を抑制すると共に、客観視出来る媒体だからです。
拡大写真参照
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専慶流いけばな