華道専慶流WEBいけばな講座 第30回
(06.5.15)
シャクヤク(芍薬)の生花(5月〜6月実習
西阪慶眞指導


今回は芍薬の生花を実習します。5本いけと7本いけを掲載しました。
 5月に入ると芍薬が出回るが「花の宰相」の異名を持つにふさわしい大輪の花は豪華そのもの。近年は花色も豊かになり、一重の種も多数出回る。
● 牡丹科で宿根草、中国原産。古くから漢方の鎮静、鎮痛剤として使われている
● 花言葉 「生まれながらの素質」

「引き締まった豪華さをいける」

  花 型 生花「行」(5本、又は7本いけ)
  
花 材 シャクヤク、鳴子ユリ3本
  水揚げ すべて水切りします。根を焼けばさらに安心。
  
花材費予算 1,200円〜1,400円(5〜6月)

1
1.天、天添を入れる。なるべく弓形に曲がった茎を選びます
シャクヤクをいける場合の注意は、葉を如何に綺麗に見せるかであり「水揚げ」を上手に行い、生き生きした引き締まった葉の表情を見せる事にあります。器の中で水切りしながら手際よく、スピーディーにいけあげます。

いけ方 
5本いけと7本いけがありますが、葉の細かいよくしまった素材入手に心がけます。
配置は天、天添、胴、人、人添、控、見越しで、5本いけでは胴、見越しがなくなります。
地を鳴子ユリで役枝とするのは、斑入りの色あいで明るさを出すためです。(昔はシャクヤクの葉で地に配していました)
茎が案外弱いので添え木をしてしっかり固定させます。
開花すると花は大きくなるので、葉もそれに比例させて少し多い目に残します。とくに広がった葉は花茎に絡ませて中央に寄せ、キリッとした姿を求めます。

天の長さは剣山位置から75センチ前後。

花 器
花器はコンポート又は30〜35センチの平水盤。

作品拡大図参照


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