水仙をいける-4
西阪慶眞指導


袴を入れる
16水仙 専慶流 17水仙 専慶流
16.向かい合う両端を少し斜めに切り、袴を低い方が天の葉側になるよう位置を定め、はめる。
   はめ方は3本の指先で袴を持ち、少しづつ、滑らすようにゆっくりはめます。
17.再度、天、人の空間バランスをはかり、必要なら撓めを加えて姿を見極めます。

仮止めした紐(藁)は水が揚がる6時間、くくったままにしておきます。経過後紐をほどきますが、くくってあった状態と寸分変わらなければ満点。(添っていない状態でくくったものは何時間経ってもくっつかないので、紐をくくる前の一連の作業が良否を分けます。)

水仙3株いけ(立ち姿)
完成 水仙 専慶流
完成天の葉組」を中央に挿し、続いて「地の葉組」を前に(天の袴が少し左奥に見える程度のやや右前に)。
   3枚の葉組「見越し」を右後に。
水仙5株による株分生花
水仙 専慶流完成

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株分生花の完成.技巧を表に出さないいけ方には楚々とした気品があり、それが専慶流の特徴です。葉選びから撓めにいたるまで、慎重に扱い、キリッとした姿を求めます。作例では一個の剣山を横向きに配置し、左奥に立ち姿(男株)を、右前に横姿(女株)を配していますが、5センチ程度の小さい剣山を2個置いていけるのが通常です。

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専慶流いけばな