石化柳をいける-2
西阪慶眞指導


■石化柳を撓める

扁平状部分の撓めは、握り撓め手法でしっかり圧縮して、ゆっくり曲げていきますが、どの辺りをどの方向に、どの程度曲げるか、十分スケッチしてから着手するといいでしょう。丸状の太い部分は折れやすいので注意します。

●左右の剣山から立ちのぼり、上部で左右に交差させる構成です。

1石化柳-2 専慶流 2石化柳-3 専慶流
1.
2.


左右の剣山から中央に寄りそうように互を内に向けて立ち上げ、上部で左に動きを求めます。(主、後副)
1.の縦空間をそこねないよう、右の枝(中間)を挿します。
この場合、上部に生まれる交差美が重要で、緊密に連携する立体的交わりを捉えます。(枝はくっついてはいけません)

3石化柳-4 専慶流 4石化柳-5 専慶流
3.
4.
左から右に添えています。石化部分の帯状が見える向きで、右の動きで配します。
右から左です。立ち上がりの空間に目を配りながら枝先を左に求め、上部での左右の構成を完結させます。

5石化柳-6 専慶流 6石化柳-7 専慶流
5.続いて、配材の旭ハランを右から左に流し、柳と連携させます。葉面は上に向け、流れを強調します。
6.同様にもう一枚を左に配し、もう一枚は面扱いとして上部への動きを強調、引き締めます。


WEB表紙 1ページ 3ページ

専慶流いけばな