朝鮮槙の二管生け 3


横姿をいける

長い方の竹器を右後方に置きます(女株)。
通常のいけ順は「人」を一番に挿し、男株とのバランスを見計らって長さ、撓めの深さを定めます。
しかし、ここでは茎の青い「若い枝」を配しているため、他の枝を一番に挿している。(青い茎を見せない配慮)
天はなるべく横枝の小振りな枝を選択します。しかしここでは繁茂した枝があったので、その集合した枝を付けたまま使い、幸い茎が木質化していたため、一番にいけている。
人添もごく細い枝を味付け役に、人と添の間、やや人よりに添えます。
あしらい、控、地はごく短く配置することから、極力短い枝を探し、添えます。
●横姿はかなり深く傾斜します。そのため叉木寸法の決め方は男株とは考え方が異なり、大きさにゆとりを持たせた寸法とします。最後は張り木で留めます。
●男株、女株とも見える足はすべて茶色で、しかも一握りまではきっちり添わせることが肝要です。



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専慶流いけばな