華道専慶流WEBいけばな講座 第14回
色彩花(コスモスをいける)
西阪慶眞指導


●作例花材 コスモス約30本、フォックスフェイス40センチ1本と20センチ1本
●水揚げ コスモスは水切。茎が空洞のため茎を割らない事。
●花材費予算 1,200〜1,500円(10月〜11月)
●採取素材 コスモスは切り花として花店に並びますが、自栽ものを採取した素材には趣があり、表情に面白さがあります。

ポイント
コスモスには数多くの種類があり、店頭に並ぶのは大半が茎が太く、花の大きい種類です。写真の素材は野原でよく見かける一般的なもので背丈も1.5〜2メートルを超えるもの。背が高いため風などで倒れたり傾く事が多く、そのため茎が面白く曲るのです。
その動きを利用して、曲の大きいものを外側に、真直ぐなものを中心に配し、全体を半円形にまとめます。
色のバランスをはかるのは云うまでもありませんが、蕾と葉の表情にも目を配ります。大きな葉は取り、しまった綺麗な葉は少し残します。蕾は表情あるものは残し、重複したりぶつかるものは整理し、一本一本の表情を引き出します。
左の図は未整理のコスモスです。一本だけで見る場合はこれでも綺麗ですが、今回のように花中心の見せ方では葉と蕾が多すぎます。十分に整理して、花の形と表情を引き出して下さい。

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