華道専慶流WEBいけばな講座 第4回
菊の色彩盛花(初級)
西阪慶眞指導

秋を代表する菊の盛花を実習しましょう。
菊は色彩盛花とも云って白、黄、赤、ピンクなど取り混ぜて豪華に盛り上げます。また、大輪、中輪、小菊、二輪菊などの他に、花弁の垂れ下がる糸菊など、大小取り混ぜると変化がでて、一層秋の華やぎが楽しめます。

アドバイス 色は片寄らないよう、全体に混ぜるように配分しましょう。また、葉の綺麗なものを高く配し、一枚一枚を美しく見せます。

花 材
中菊9本〜11本(赤、黄、白各色)、二輪菊、小菊。

水揚げ
菊は刃物を嫌いますので、手で折ります。鋏で切る場合は必ず水きり。

材料費
1,100〜1,300円

1、主は白叉は黄色の中輪を。ただし、花首近くの葉が綺麗なものを選び、通常は主と中間は同色がいいでしょう。主の長さは55センチ程度で、やや低めに構成します。
主、副、中間の順に生けます。花の向きは常に上に向くように配します。各枝の配置は立体的に見えるように必ず前後に配し、なるべく重ならないよう心がけます。側面図をご覧の上、その傾斜角度をよく捉えて下さい。
2、前副も葉の綺麗なものを選び、左前方に。控は低く前にはり出し、全体の引き締め役とします。
3、小菊を前後左右に配し、バランスをはかります。側面図を見て下さい、各枝はかなり前にはり出していますが、こうする事で、奥行きが出て、豪華さが表出されるのです。

WEB表紙   2ページ           04.10.12改訂版 
専慶流いけばな