柾木をいける2
専慶流・西阪慶眞指導


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直上する姿を捉えて生けます。撓めは効きますが、あまり曲げすぎると素直な表情が損なわれます。ここではその直上する姿を尊重した「真の草」の実習です。
若い枝は真梢が延び、間延びした素材も少なくありません。したがって、少し枝先を止め、引き締める工夫が必要ですが、天、人、地の枝先は自然の勢いを表出するよう枝取りを考えます。また、短い枝の密集した部分は胴、控に配分し、全体の強弱をねらいます。
天から生けますが、一本一本しっかり固定したことを確認してから次に進めていきましょう。

1、枝先に延びのある、全体の茎が素直な枝を天に選びます。約80センチの長さに切り、下から三分の一から二分の一あたりにかけて「くの字」に曲げます。

2、天の左前に天添を入れます。短い枝が沢山付いているとそれらがぶつかり合って幹が添いませんので一枝一枝を絡み合わせます。天添は胴を兼ねますのでボリュームある素材を選びます。

3、人は枝先のあるものを選んで下さい。横枝でもよろしいが、35センチ前後のものに限ります。緩やかなカーブを描き、左前方に配します。長さは天の十分の六です。

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、胴と人をつなぐように人添を入れ、、あしらい、控といけ進める。ここでは控にモコモコした塊を使っているので起伏を付ける意味で細い枝先を長めに配しています。 

、控はこんもりした細かい枝の部分を使いますが、長短のあるのがいいのです。長短がない場合は別に少し足して起伏を付けます。

、控から地に結ぶように地の添をプラスし、残りの枝で見越や天の裏添などを添えて前後の厚みをつけます。但し左右には出さないで引き締める事がポイントです。

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専慶流いけばな